オーストラリアで生活していく上で欠かせないサービスとして、健康保険があげられます。
オーストラリアの国民健康保険は「メディケア」と呼ばれています。
移住や国際結婚などでオーストラリアに長期で住んでいる方は、申請・取得されている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、メディケア保持しているカップルや家族にお得なセーフティネットについて解説します。
- メディケアのセーフティネットの仕組みがわかる
- セーフティネットの登録方法がわかる
- カップル・家族にお得なメディケア情報がわかる
まだ登録されていない方は、無料で登録できますので、手続きを済ませておきましょう!
メディケアとは?
メディケアはオーストラリア・ニュージーランド市民権を持つ人、オーストラリア永住権もしくは永住権申請者、対象となる一時的VISA保持者向けの公的医療保険です。
メディケアを取得すると、GPや公立病院など無料もしくは費用の一部がカバーされて利用することができます。
メディケアが利用できる例:
- GPやスペシャリストの診察
- 血液検査やエコーなどの検査
- ドクターが行う手術
- 眼科での目の検査
メディケアの詳細は政府の公式サイトから確認できますよ。
すべての医療機関が該当するわけではないので、利用される医療機関にメディケアが利用できるか確認してくださいね!
ちなみにワーホリや学生ビザなどの一時滞在者はメディケアは取得はできないため、基本的には海外保険やオーストラリアのプライベート保険への加入が必要です。
セーフティネットって何?
メディケア保持者は無料もしくは安い金額で医療を受けられるのですが、自己負担をしなければいけない場合も。(例:専門医での診察やCTスキャンの検査など)
セーフティネットでは医療費の自己負担額がある一定の金額に達した際に、その後の自己負担額の8割の払い戻しを受けることができるシステムです。
自己負担額は1月頭から12月末の1年の間の合計額で計算されます。
1月1日になると$0からのカウントになります。
上限額は毎年変わるようなのでサイトからチェックするか、メディケアのアプリから確認できます。
2021年のGeneral thresholdの上限額は$2,184.30です。
メディケアのアプリでも上限額と自分が支払った金額を簡単にチェックする事ができます。
例えば、自己負担額が年間で$2500になった場合、差額の$330.80の80%、$264.64がメディケアから返金されることになります。
ただでさえ高額な医療費なのでこれは嬉しいシステムですよね!
ちなみにコンセッションカードやFamily Tax Benefit Part Aの対象者は$697となっています。
2021 Medicare Safety Nets thresholds
Thresholds | Threshold amount | Who it’s for | What counts towards the threshold | What benefit you’ll get back |
---|---|---|---|---|
Original Medicare Safety Net (OMSN) | $481.20 | Everyone in Medicare | Your gap amount for the calendar year. | 100% of the schedule fee for out of hospital services. |
Extended Medicare Safety Net (EMSN)- General | $2184.30 | Everyone in Medicare | Your out of pocket amount for the calendar year. | 80% of out of pocket costs or the EMSN benefit caps for out of hospital services. |
Extended Medicare Safety Net (EMSN) – Concessional and Family Tax Benefit Part A | $697 | Concession cardholders and families eligible for Family Tax Benefit Part A | Your out of pocket amount for the calendar year. | 80% of out of pocket costs or the EMSN benefits caps for out of hospital services. |
なぜカップル・家族はお得なの?
セーフティネットのシステムはなんと上限額をカップル・家族でひとまとめにできるんです!
つまりカップルなら2人の自己負担の合計額が$2169.20に達したら、それ以降の金額を80%メディケアに負担してもらえます。定期的に病院へ通う人にはとてもお得ですよね!
個人ごと(1人)の申請は不要で、それぞれメディケア取得時に自動で設定されています。
しかしカップル・家族でひとまとめにするには登録が必要となります。
登録の手続き大変そう…。
安心してください!登録はとても簡単で無料でできます!
実際に私たちが登録した方法と合わせて、セーフティネットの登録方法をご紹介しますね♪
セーフティネットの登録方法
メディケアのサイトによると登録方法は以下の2つがあります。
- 申請書に記入して提出
- メディケア専用お問い合わせ先へ電話
私たちは1番目の申請書に記入してメディケアに提出しました。
なぜ申請書に記入したかと言うと、通っているクリニックから申請書をもらったからという単純な理由です(笑)
では実際の登録方法を確認してみましょう。
① 申請書の記入方法
セーフティネットの申請書はメディケアのオンラインからダウンロードできます。
このフォームで登録や登録の変更も可能です。
\ダウンロードはこちら/
- 結婚している(別居不可)もしくはディファクトのパートナー
- 16歳以下の子供もしくは16〜25歳のフルタイムの学生
必要な情報を記入していきましょう。
- 各申請者の名前
- メディケアカードの番号
- 住所
- 連絡先(メール・電話番号)
- Aboriginal AustralianもしくはTorres Strait Islander Australianかどうか
- 銀行の口座番号
- 各申請者の署名
実際に記入しましたが、上記の情報以外に追加資料の添付は必要ありませんでした。
申請書を提出する方法は以下の2つです。
- メディケアへ郵送
- メディケアサービスセンターへ直接提出
メディケアへ郵送
郵送先は下記の住所に指定されています。
Services Australia Medicare
GPO Box 9822
in your capital city
メディケアサービスセンターへ直接提出
最寄りのメディケアセンターへ提出することもできます。
私たちは最寄りのメディケアサービスセンターへ提出しました。
窓口の人に申請書を渡したら、出しておくわねって言われて終わりでした。(あっけない 笑)
登録完了はオンラインもしくは電話でお問い合わせができるようです。
私たちの場合は1週間ほどで完了していました。
② 電話での登録
メディケアの電話から登録することもできます。
Medicare general enquiries:132 011 (24時間毎日受付)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本章では、メディケアのセーフティネットを詳しく解説しました。
私たち夫婦は、メディケアを取得して3年ほどですが、通っているクリニックの担当者に教えてもらうまで、セーフティネットのシステムを知りませんでした。
登録はとても簡単ですので、カップル・ご家族の方はぜひ参考にしてみてくださいね!