オーストラリア生活

オーストラリアの永住権を取得したらQOLが上がった話

こんにちは、かなです。

私たち夫婦がオーストラリアに来て今年で8年目になりました。

2019年1月に無事に永住権を取得した私たちですが、永住権を取得してからかなりQOL(生活の質)が上がったと実感したので、実際何がどうよくなったかをシェアしたいと思います。

貯金ができるようになった

影響が大きかったのはやはり『金銭面』です。

日本である程度、貯金して移住しましたが、それだけではやはり足りず、現地でもずっと働いてきました。

しかしVISA問題が解決するまで、1〜2年ごとに一度、VISAに関連する費用が発生し、貯めても貯めても貯金が減っていきました。

また学生の頃はインターナショナルの学生料金のため学費も高く、余裕はあまりありませんでした。

ですが、永住権申請後からはビザ代もかからなくなり、収入の4割を貯金に回すことができました。

仕事が安定した・選択肢が増えた

これもVISA問題が解決した後に、大きな変化を感じた一因です。

私たちはワーホリ→学生VISA→卒業生VISA→永住権という流れだったのですが、ほぼ永住権申請に辿り着くまで、フルタイムでの仕事をすることができませんでした。

フルタイムで働けなかった最大の理由は、VISAの条件に就労制限があったからです。
ワーホリではフルタイム可だけど、同じ雇用先で最大6ヶ月までの雇用だったり、学生VISAではホリデー期間以外の間は2週間で40時間(パートナーも含む)だったりとかで全く働けませんでした。

卒業生VISAはフルタイムで働くことが可能なので、そこで初めてフルタイムで働き始めたのですが、VISA関係で引越しが必要だったため、長くは働けませんでした。

特に夫は今年2020年の3月に初めてフルタイム雇用になったのですが、それまでずっとカジュアル雇用でした。
何度か会社内でフルタイムのポジションの空きがでたので、応募をしていたのですが、永住権の審査待ちだったせいで会社側からVISAの期限がいつ切れるかわからないからフルタイム雇用はできないと言われていました。
(当時、VISAの就労条件はフルタイムでも大丈夫だったのですが、申請中でもしVISAが却下されたら28日以内に帰国もしくは他のVISAを申請しないといけなかった。)

このように体感して思ったのは、就活にVISAが足かせになるということです。

現在は2人ともフルタイム雇用で、ありがたいことにコロナの影響も受けず、働くことができています。
そして今後は自分たちのライフスタイルを考慮して働き方や業種を変えることも自由にできるようになります。

あと最初にも書きましたが、仕事が安定したおかげもあって貯金もできるようになりました。

犬を飼えた

これは私の昔からの夢だったのですが、住むところが安定したので犬を飼い始めました。

今まではVISAが安定しておらず、将来どうなるのか、どこに住むのか(日本もしくは違う国とか)という不安で私たちの未来が想像もつきませんでした。

ですが、永住権を申請してから私の長年の夢だったペットを飼うことができて、(特に私の 笑)QOLが爆上がりしたのは言うまでもありません。

前回の記事でも書いた通り、ペットを飼うなら最後まできちんと責任を取りたかったので、永住権を取得しなければこの夢は叶うことはなかったでしょう。

個人的な意見になりますが、QOL上げるならペットを飼うのはおすすめです!

家を購入できた

これは私たちの人生を大きく変えました。

もちろん貯金ができるようになったのも大きいのですが、何より永住権・市民権がないとオーストラリアではローンを組むことができないからです。

そして私たちは結局、投資物件を最初に購入してしまったので使いませんでしたが、初めて自分の家を購入する人に国からのサポートも受けることができます。

サポートの詳細についてはこちらをどうぞ。

学費が安い・いつでも勉強できる

永住権をもっているとVISAに関係なくオンラインコースを受けることができたり、TAFEでの学費が大幅に安くなったりします。

(大学や大学院も多少安くなると思いますが、それでも高いところが多いかと思います。)

私たちの友人が現在TAFEで就学中ですが、約$300ほどでCertⅢのコースを受けられたと言っていました。

また夫もいつでも入学可能で2年以内にすべての科目を修了すればDiplomaがとれるというFPのオンラインコースを今月から申し込みました。

永住権取得後はVISAの条件に関係なくいつでも好きな勉強ができるのも大きなメリットではないかと思います。

医療費が安くなった

これも金銭面の一部ですが、オーストラリアではメディケアと呼ばれる健康保険があり、永住権申請してから所持することができるようになりました。

それまではテンポラリーVISAの条件としてプライベート保険の加入が必須だったため、毎年保険代がとても高くついてました。
それに支払いは全額カバーではなく、一部返金だったので、GPに行くのも躊躇してました。

今は、bulk billingという制度(メディケアに直接請求され実費を払わなくてもいい)があるGPに体調が悪い時は、躊躇せずに通うことができています。
また専門医も多少メディケアで費用がカバーがされるのでとてもありがたいです。

国のサポートが受けられるようになった

メディケアもサポートの1つですが、他にもセンターリンクから色々なサポート受けることができるようになりました。
直近でいうとコロナの影響で、私が働いている会社からJobkeeper Paymentが支払われていました。

特に現在このコロナの状況で永住権とテンポラリーで大きな違いを感じている人が少なくないのではないでしょうか?

私たちがサポートを初めて受けたのは、昨年の2019年2月、私たちが住んでいるタウンズビルは大洪水に見舞われ、住んでいた家が水漏れ・カビの被害に遭い、車を道路脇に駐車していたら水に浸かってしまいました。

その時に政府から災害で被害を受けた人達へのサポートがあり、運よく永住権を取得したばかりの私たちも恩恵を受けることができたのです。車の保険も安い種類で、全くカバーされず困っていたので、本当にありがたかったです。

 

その時、大洪水で水没した私達の車

精神的な安定を得られた

一番声を大にして言いたいのが、精神的に気持ちが安定したことです。

永住権をとって精神面の安定が一番私たちの生活のクオリティを向上させました。

これから留学や永住権を目指す方は共感してもらえると思うのですが、正直、永住権の許可がおりるまで、これからの将来が全く描けない状態でした。
その不安とストレスといったら体調に支障をきたすほどでした。

もし永住権がおりなかったら?日本で何ができるのか?どこに住むのか?子供はどうするのか?などずっと前向きな気持ちになることができませんでした。

当時は私たちの貴重な6年間が水の泡になるとさえ考えてしまいました。

ですが今は前向きに物事を考えられるようになりました。
例えばもし永住権をとれていなくても、私たちができることはすべてやったし、オーストラリアでの経験を活かしてどんなところでも暮らしていけるのではないかと。

そしてたとえ失敗をしても健康で他のみんなも元気なら、乗り越えていけると。

オーストラリアに来てから、精神面がかなり鍛えられたと思います。

・無理かもしれないことでも挑戦してみる。

・失敗してもまたやってみればいい。

・その過程ですでに成長できてると実感できる。

この変化が私たちにとって大きな財産であり、私たちのQOLを上げる最大の要因かと思います。

これは日本を離れて、やってみなければ気づかないことだったと思っています。

最後に

ここまで永住権ありきの話をしましたが、私としては、永住権とる前のオーストラリアでの生活がかけがえのない思い出となり、その時に体験したことや出会った人達が、自分の自信に繋がり、一生大切にしていきたい関係を築くことができたと思っています。

なので、永住権を持っていない人や日本に住んでいる人にも、何かに挑戦するその過程を楽しむことが大事だと伝えたいです。



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ABOUT ME
すしかな夫婦
すし(夫)とかな(妻)の日本人夫婦。2013年、ワーキングホリデーで渡豪。学生を経て、2019年に夫婦で永住権を取得。愛犬ココとクイーンズランド州の田舎で生活中。
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