オーストラリア生活

オーストラリアで家を買うための初期費用まとめ

こんにちは、すしです。今日はオーストラリアで家を購入する際にかかる初期費用について書いてみます。そして、実際にクイーンズランド州で$450,000の物件を10%の頭金で購入する場合に、一体いくらの現金が必要になるのか試算してみたいと思います。

頭金が貯まれば買えると以前の僕は思っていました。ですが、実は購入時、頭金以外にもけっこう色々な出費があるのです(>_<) それでは見ていきましょう!



頭金

まずは頭金(deposit)です。よく言われるのは物件価格の20%を貯めましょうというものです。それは、20%未満の頭金でローンを組む場合、ローン残高に対してLenders Mortgage Insuranse(LMI)という保険に入らされるからです。LMIは支払いに問題が発生した場合に貸手を守るための保険で、僕達買い手に対してはまったく適応外なのでご注意を!

LMIの加入は必要になりますが、10%の頭金でローンを組むことは可能ですし、5%でも組める場合もあります。また、親族の物件を担保に入れるのであれば、頭金なしでローンを組むこともできる場合があります。また、LMIの額は利子と同じく貸手によって異なります。

20%の場合は$90,000、10%の場合は$45,000の頭金
LMIは$6,000 – $9,000

税金、政府関係費用

一番大きいのが印紙税(Stamp duty)です。州によってレートは変わります。クイーンズランドで$450,000の物件を購入する場合、$14,175かかります。こんなにするんですかって感じです。
ちなみに、初めて家を購入する方向けに政府の補助がいくつかあり、一定の金額以下の物件に対しては印紙税が免税になったりします。

詳細は別記事で書こうかなと思いますが、クイーンズランド州の場合、$500,000以下の物件の印紙税($0)、$750,000以下の新築物件は$15,000の補助が出ます。すごい補助ですね!

印紙税(Stamp duty) $14,175
名義変更手続き(Registration of land transfer) $1,200
ローン登録料(Registration of Mortgage documents) $200 – $400

手続き費用

conveyancerは契約時の書類の作成を手伝ってくれる人たちで、お安めです。ですが、複雑な契約や問題が起こった時には対応できる範囲が狭いです。
一方で、Solicitorはお高めですが、様々な状況に対応してもらえます。銀行手数料は貸手によって異なります。

弁護士費用(conveyancer, Solicitor) $600 – $1500
銀行手数料(Loan approval fee) $0 – $600

建物のチェック、メンテナンス費用

購入の前に建物に欠陥がないか、また、シロアリなどの被害を受けていないかのチェックをすることをおススメします。(building and pest inspection)$200 – $500でできます。
メンテナンス費用は物件次第で全くかからない場合もありますが、中古物件を買う場合であれば、ある程度用意しておく方がいいかと思われます。
修理箇所がある場合などもありますし、快適に住むために手を入れるケースもあるかと思います。室内をペイントするだけでも見栄えがよくなったりします。

投資物件の場合は、購入時~半年の期間用に、$5,000ほど念のためメンテナンス費用として持っておくことがいいと言われています。

合計

それでは試算の合計を見てみましょう。

【QLD州で初めて自分の住む$450,000の中古物件を10%の頭金でを購入する場合】

10%の頭金 $45,000
LMI $6,000~$9,000
印紙税(Stamp duty) $0
名義変更手続き(Registration of land transfer) $1,200
ローン登録料(Registration of Mortgage documents) $200 – $400
建物検査費用 $200 – $500
メンテナンス費用 $0 – $5,000

合計$52,600 – $61,100
これくらいの現金と、当面の生活費(非常時に備え、3~6ヶ月分の生活費)を貯めることができれば購入が現実的になってきますね。

ちなみに現在オーストラリアの銀行の利子は歴史的な低さで、ほとんどの銀行で年利3.5%以下で借りられると思います。残高の$405,000($450,000-$45,000)を年利3.5%で30年ローンを組むと、月々の支払いは$1,819です。

購入に際してバイヤーズエージェントを使ったり、銀行やブローカーの中には別途手数料が必要になる場合もあります。そして、貸手の条件はもちろん、頭金の額でも利子は変わります。

また、年間で家の保険料$1,000 – $1500に加え、カウンシルのレート$1,000 – $3,000もかかってきます。

まとめ

家購入は人生の一大イベントです。何より金額が大きいし、生活や人生プランに大きくかかわります。僕も今年に入ってから本格的に調べ始めたのですが、家の購入に関して、知っているのと知らないのでは大きな大きな差がでることがわかってきました。

購入する場所に関しては、都市、地域、通りによっても物件の価値は大きく違います。水害、山火事の危険性も調べて事前に避けることが可能です。
新築を建てようとする際には、不動産業者や、ビルダーのなかに残念ながらぼったくろうとする人たちも多くいます。また、政府の補助を受けるために中心部から遠く離れた、土地を切り開いて作った場所のような場合、多くの中間業者のコミッションが乗せられているため、実際には物件の価値よりも大きく支払わされている場合もあります。

今後は、上に挙げたような、調べてわかってきた情報をシェアしていければと思っています。

※これはあくまでも個人の試算です。検討する際には、プロの方にアドバイスを受ける事をお勧めします。

 

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ABOUT ME
すしかな夫婦
すし(夫)とかな(妻)の日本人夫婦。2013年、ワーキングホリデーで渡豪。学生を経て、2019年に夫婦で永住権を取得。愛犬ココとクイーンズランド州の田舎で生活中。
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