こんにちは、すしです。今日はオーストラリアで不動産を買うなら、資産としてみたときに、一軒家とユニットのどちらが魅力的かについてデータを元に考えてみたいと思います。参照Aussie.com(Core logic)
結論から言うと一軒家のほうが魅力的ではないかと思います。
その差25年で96%
オーストラリア最大の不動産リサーチ会社Core logicによる、1993年から2018年の25年間の統計によると、オーストラリア全体の一軒家、ユニットそれぞれの平均価格が下記のように上昇しました。
一軒家 $112K→$460K(412%)
ユニット $124K→$392K(316%)
300%ですら日本と比べるとすごすぎるのですが、比較すると一軒家のほうが上記25年間で96%いいパフォーマンスをしています。
仮にですが、100Kの一軒家、ユニットをそれぞれ1993年に買っていた場合、一軒家は$412Kに、ユニットは$316Kになっています。約$100K近い差になっていますね。
実際には維持にかかる費用に差はあると思います。基本的には家が大きければ大きいほど維持にもお金がかかります。ただ、資産価値で考えたときにこの差はとても大きいものです。
年平均成長率でも約1%の差
毎年の成長率の平均(compound average growth rate)で物件の良し悪しをみる方法があるのですが、
一軒家は上記の25年間で平均6.8%、ユニットでは平均5.9%です。わずが0.9%の違いに思えるかもしれませんが、長い目で見ると先述した通りものすごく大きな差となります。
参考までに、この平均成長率がさらに25年続いた場合には、一軒家の平均価格は$2,928Kに、ユニットの平均価格は$2,147Kとなります。($781Kの差)
どうしてユニット価格の上がり幅が少なかったか
投資家の人たちが口を揃えて言うのは、ここ数年の大都市部での高層マンションの乱立がユニットの価格上昇を妨げている原因の大きなものだということです。
もともと大きな庭付きの家に住むスタイルがほとんどだったオーストラリアの人たちに、高層アパートの需要は予想されたほど大きくなく、移民や海外からの投資家が買っていたもののついに供給過多となりました。
そして、投資目的で買ったものの、実際には借り手がつかないケースも多いようです。
また、離婚率の高いオーストラリアでは常にアパートの一部で、離婚したカップルたちが早く物件を現金化するために、やむをえず市場価格より安い価格で売りに出していて、それが価格上昇の妨げになっています。(これは新たに開発された地域の一軒家にも言えますが)
まとめ
今回のデータはオーストラリア全体の平均をとったもので、エリアや物件によってその数値は大きく変わります。また、自分が住む場合には、自分のライフスタイルに合うかが大きな要素になるので、どちらが正解ということはないと思います。
不動産を投資目的で購入する場合、自分の戦略によって物件を選ぶことになると思いますが、このデータは参考にする価値があるのではと思います。