オーストラリア生活

オーストラリア地方移住のメリット・デメリット

こんにちは、かなです。

私たち、夫婦がメルボルンからQLDの地方に移住して2年が経過しました。

大都市と田舎の地域に住んでみて感じた地方移住のメリット・デメリットをシェアしたいと思います。

デメリットとは?

医療と教育の選択肢が少ない

これは日本でも同じだとは思いますが、レベルの高い病院や教育機関は大都市に集中しています。
またその数も地方では限られるので選択肢はかなり減ります。

例えば、タウンズビルにはTAFEと大学は1つずつしかありません。スキルアップのために何か学びたいと思い、リサーチしてもそのコースが近くてブリスベンやゴールドコーストにしかありませんでした。

また病院についてですが、GPはたくさんありますが、専門のクリニックだと限定されています。去年、私は目の手術をしましたが、その手術ができるクリニックは2件しか見つけられませんでした。しかも私の担当医はブリスベンから来ており、限定された曜日のみ手術をされています。

希望する医療や進学コースがあれば選択肢が少ない分、どの病院・学校にするか悩まなくてすみますが、希望する医療や進学コースがなければ、わざわざ他の都市に通うorオンラインでやるしかないので、不便を感じるかもしれません。

飛行機のチケットが高い

これは国際線の方が安いんじゃないかと思うレベルで地方便は値段が高いです。
航空会社や便数も限られるので、よく飛行機を利用する方には不便を感じると思います。

また例を挙げてみましょう。
私達が日本に一時帰国する場合、もちろん直行便はありません。なので、ケアンズを経由して帰国しています。
タウンズビル-ケアンズ間の直行便があるのですが、安い時で片道$283します。高い時は片道$300後半超えることも。。。

つい先日、ジェットスターでリターンフリーセールがあったので、ケアンズ-東京(成田)の往復チケットを購入したのですが、荷物やキャンセル可などのオプションも含めた上で、1人往復約$500ほどでした。
往復$500ですよ?つまり片道$250。
そう、先ほども書きましたが、マジで国際線より地方の国内線が高いんです!!!

なので、私達の知り合いはケアンズ空港を利用する際は、車でケアンズまで行くか長距離バスを利用しています。車を長期で駐車しても飛行機を利用するより安いんです。ちなみにタウンズビルCBDからケアンズ空港まで片道352km、4時間15分(Gooogle map調べ)かかります。

大きな都市に住んでると家から空港まで行くのに時間とお金がかかるかと思いますが、私たちがケアンズ空港に行くよりもよっぽど楽だと思います(笑)

食べ物やレストランが限られる

これは食べることが好きな私たちにとっては少し残念なところでした。
美味しいレストランや多国籍料理のお店があまりたくさんありません。またアジアの食材を買えるところが少ないです。なので土日が休みなのでよく外食に行きますが、気に入ったお店をローテーションしています。
ですが、全くないわけではないので、色んなお店を開拓したりするのも楽しみの一つにしています。
またアジアングロサリーも数件あるので、高いですが、最低限の食材も購入できます。

これはメリットの一部になるかもですが、QLDローカルの食材やトロピカルフルーツ(マンゴーなど)が季節によって安く手に入るので、好きな方には朗報です。

エンターテイメントが少ない

メルボルンは特にエンターテインメントが充実していたからか、タウンズビルにきて本当にエンターテインメントが少ないと感じました。ちょこちょこ無料イベントなどありますが、規模もそこまで大きくないですし、大体毎回、同じような出店が出てる気がします。
有名アーティストのコンサートや大きいスポーツイベント等はやはり大きい都市まで行かないといけないですね。

ちなみにタウンズビルには有名なラグビーチームがあるので、シーズンになるとかなり盛り上がっています。
(私は興味がないので、詳細はよくわからないです・・・すみません。)

友達・知り合いができにくい

これは私たち夫婦が直面した大きな課題となりました。
コネなし知り合いなしで、直感で移住したため、1から人間関係をつくり上げていかないといけなかったし、またあまり外国人や移民の人たちがおらず、仕事場もほぼローカルの人たちで共通の話題もなく、かなり孤独感や寂しい思いがありました。
また仲良くなった友達も違う街に引っ越ししたりしていなくなったりしたので、結構夫婦2人で過ごす時間が多かったです。

これは人によるとは思いますが、ローカルに溶け込めきれていない私たちにとっては一番苦労した点です。

メリットとは?

さてこれからは地方移住の利点についてです。結論からすると、不便なところもあるけど、住めば都で時間が立つにつれて居心地が良くなりました。それは以下のメリットがあるからです。

家の家賃が安い

これは家賃・物件が高いオーストラリアではかなりありがたいメリットです。
もちろん地方でも人気のエリア(例えばバイロンベイとか)は家賃が高いと聞いています。ですが、タウンズビルは住居数に対して、住民数が少ないため、需要よりも供給が過多なため、街の中心エリアの大きい家でも割と安く住むことができます。

2017年11月に私たちは今住んでいるユニットに引っ越しをしたのですが、物件探しをしていた時に見つけた値段は週$250でした。
CBDから車で約10分(距離にして5kmほど)で3ベッドの庭付きユニットでこの値段ですよ?当時、メルボルンから引っ越してきた私たちからすると信じられないくらい安かったです。

どのくらい安いかというと、私たちがメルボルンにいた頃、電車でCBDから約50分の駅から徒歩10分の1ベッドのユニットが2015年当時で週$295でした。それでも当時は安い方でした。

ちなみにRealestate.comでメルボルンで同じ条件で(3bedroom、2bathroom、1carport、pet可のCBDから5km辺りのUnit)調べてみたら、なんと週$800以上からしか出てきませんでした。(衝撃すぎる・・・)

この差は本当に大きいです。特に家賃は払ったら手元に残らないので、住む場所によってこれだけ支出が変わるのは考えちゃいますよね。。。

もちろん人それぞれの事情や人生があると思いますが、もし選択肢があるなら地方の方が断然貯金ができます。貯金がしやすい理由は他にもあります。

貯金がためやすい

さきほど書いた通り、家賃の出費の減少が大きな要因です。
では他に何が影響しているかというと、私たちの場合は交際費がおさえられました。そう友達がいないからです(笑)それはあまりオススメできませんが、私たちは次の目標にむけて貯金を貯める時期だと割り切っています。もちろん0というわけではないので、誰かが遊びにきたり、友達と約束するときはお金を使いますよ!

あとは引っ越ししてからさらに物欲が減ったからです。
ないものはないので、買うことはできないし、むしろ必要としません。
なので、必要最低限の物や手続き諸々の費用以外の浪費はかなり減ったと思います。

衣食住の食も先ほど書いた通り、限られた物しかないので、スーパーやマーケットで買うくらいです。
外食は都市に比べて値段が高いので、頻繁にはしませんが、毎週末にランチしたりお茶したりしてもそこまで支出が増えないかな?という感じです。むしろ食べるのが楽しみの一つなので、そこはケチりたくないんです。

衣食住の衣ですが、タウンズビルはトロピカルな気候なので、年中暖かいため、年間半袖で過ごすことができます。なので冬服はいりません。またみんな割とラフな格好している人が多いので、オシャレもあまりしていません。むしろ街の中ではちょっと浮くと思います。

東京に住んでいた頃は、毎日着る服に悩んでいましたが、オーストラリアに来てからは自分の着たいもの着るようになりました。なので服もあまりお金をかけなくなりました。

私たち夫婦は共働きですが、オーストラリアの平均収入比べるとそこまで多くないのですが、収入の4割を貯金に回すことができました。

渋滞がほぼない

これは特に車通勤・通学してる方には大きなメリットです。
やはり田舎なので、車以外の交通機関の利便性が他の都市に比べると、段違いで不便です。なので、車が必須です。
(ちなみにタウンズビルは電車は長距離列車しかなく、バスがありますが、私たちは使ったことがないので、どのくらい不便なのかは不明です。)

街の皆さんはほぼ車を使っていますが、渋滞をあまり見かけたことがありません。(災害・交通事故時を除く)
通勤・通学のピーク時には多少多いと感じますが、誤差5〜10分ほどです。

道も広く、信号もそこまで多くないし街の中心はほぼ平坦なので、とても走りやすいです。
ペーパードライバーだった私もこの2年間事故・違反なしで運転できるほどです。

日本やメルボルンの通勤を考えると、移動にストレスを感じていたのが本当に無駄だったと思います。
また移動距離も短くなり、私は片道10分、夫は片道15分通勤なので、自分たちの時間が増えたことは嬉しい限りです。

また無料で路駐できる場所もたくさんあるので、駐車のストレスもほぼありません。

すべてが車で30分圏内にある

これは本当に生活する上で、すごく便利なんじゃないかと思います。
必要以上のものを求めなければ、かなり住みやすい環境にいるのではないかと感じています。
私たち個人の例ばかりですが、家から車での時間で例を挙げてみます。

・ショッピングセンター 5分
・CBD 10分
・GP 5分
・emergencyがある大きい病院 15分
・ビーチ 15分
・ボタニックガーデン 2分
・その他のチェーンのお店(BunningsやKmartなど)全部10分圏内
・観光スポット 15分

書き出すとキリがないのでこれくらいにしておきます。
30分と書きましたが、ほぼ15分圏内でしたね(笑)
普段の生活に必要なものやサービスが身近にあるので、とても生活しやすいです。

仕事でチャンスを掴みやすい

最後になりましたが、これはもしかしたらピンキリかもしれないので、私たちの実体験で感じた上で書きます。
前回の記事でも書いた通り、私たちは地方ビザで永住権を取得したのですが、コネなし知り合いなし仕事なしの状態で引っ越してきました。それでもこうして、無事スポンサーをゲットして永住権まで繋がっています。友達も数人同じ地域で永住権をとっているので、やはりビザ面でも地方は都市よりもチャンスがあるのではないでしょうか。

仕事では私の場合、チャイルドケアでFloatというポジション(スタッフの休憩や休みをカバーする役割)でスタートしましたが、半年後にはお部屋の担任(Lead educator)のポジションのオファーをもらうことができました。

夫の場合、ポジション自体はカジュアルでしたが、フルタイム同様に毎日働くことができ、さらにスーパーバイザーが休みの時には、スーパーバイザーの役割を任されるようになりました。(今月からようやくフルタイムポジションもらうことができました!)

私たちもある程度、その分野で資格をとり、経験を積んだうえで、ポジションをもらうことができましが、メルボルンにいた頃には考えられないほどすぐにチャンスが巡ってきました。

メルボルンにいた頃、オージーの友達に聞いた話だと、大都市は優秀な人も多く、競争率も高いので、地方にいってマネージャーになって経験を積んでから、大都市で仕事を探す人もいるそうです。

さいごに

実体験を含めた上で感じたメリットデメリットを書いてみましたが、私たちは地方へ移住して多くのことを得ることができました。もし地方移住に興味ある方の参考になれば幸いです。

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ABOUT ME
すしかな夫婦
すし(夫)とかな(妻)の日本人夫婦。2013年、ワーキングホリデーで渡豪。学生を経て、2019年に夫婦で永住権を取得。愛犬ココとクイーンズランド州の田舎で生活中。
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